1. HOME
  2. お知らせ
  3. エキス抽出の方法・流れを解説!原料加工を依頼するなら

NEWS

お知らせ

トピックス

エキス抽出の方法・流れを解説!原料加工を依頼するなら

エキス抽出の方法・流れを解説!原料加工を依頼するなら

一般食品や健康食品、化粧品などの製品づくりにおいて、原料となる素材から有用成分を取り出す処理が行われることがあります。その際、原料の特性を理解しながら成分を適切に抽出するための専門的な知識や技術が欠かせません。

今回の記事では、「エキス抽出」に焦点を当て、主な方法やその流れ、特徴などを解説します。エキス抽出について知りたい方や、食品・健康食品・化粧品などの製造に携わる方で受託加工の依頼先をお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

エキス抽出とは?

植物や動物由来(肉・魚・卵・乳製品など)、植物由来(果実・海藻など)などの原料に含まれる有用成分を、溶媒(主に水やアルコール)を用いて取り出し、濃縮・精製する加工方法を指します。香り・風味・色・機能性成分などを効率良く抽出できるため、一般食品、健康食品、調味料、化粧品、医薬品といった幅広い分野で行われています。

原料の特徴に合わせて温度や溶媒、時間などを最適化することで、安定した品質のエキスを製造できる点が大きな特徴です。また、抽出後にろ過や濃縮といった工程を経ることで、用途に適した液体・ペースト・粉末状態へ加工することも可能です。

 

エキスと果汁の違い

エキスと果汁は似たイメージを持たれやすいものの、定義や製造方法は大きく異なります。果汁は果物を搾って得られる液体で、原料そのものの水分と風味が主体となります。一方のエキスは、原料を溶媒で煮出したり浸出したりして有用成分を抽出し、さらに濃縮して作られる点が特徴です。

そのため、エキスは果汁よりも成分が濃く、風味や機能性を意識して抽出された加工素材として位置づけられます。用途もジュースのようにそのまま消費する果汁に対し、エキスは調味料や食品原料、サプリメント、化粧品成分として利用されることが多く、明確に異なります。

 

エキス抽出の方法・流れ

エキス抽出の方法・流れ

エキス抽出の方法・流れを「熱水抽出」「アルコール抽出」「酵素分解」に分けて解説します。それぞれに特徴がありますので、委託加工を依頼する際にも理解しておいたほうが良いでしょう。

 

熱水抽出

最も一般的で幅広い原料に適用できるエキス抽出方法です。植物や海藻などの原料に熱いお湯を加え、有用成分を溶出させる手法で、古くから食品・健康食品の製造現場で用いられてきました。比較的シンプルな工程で効率良く成分を取り出せる点が特徴で、抽出後はろ過・濃縮といった工程を経て、液体・ペースト・粉末など用途に合わせた形状へ加工されます。

熱水抽出は、水に溶けやすい成分、例えばポリフェノール、アミノ酸、糖類、ミネラルなどの抽出に適しており、原料本来の風味や香りを活かしたエキスが得られるのも魅力です。また、化学溶媒を使用しないため食品用途との相性が良く、安全性の面でも優れている方法です。

 

アルコール抽出

原料に含まれる香り成分や脂溶性成分(油に溶けやすい成分)を効率良く取り出すために用いられる方法です。エタノールなどのアルコールを溶媒として使用し、原料を浸漬させて成分を抽出します。水では取り出しにくいエッセンシャルオイル、苦味成分、脂質系の機能成分などを抽出できる点が大きな特徴です。

アルコールは揮発性が高いため、抽出後はろ過してからアルコールを回収・除去し、濃縮することで食品・化粧品など各用途に応じたエキスを作ることができます。また、低温でも成分が溶出しやすく、熱に弱い原料の品質を維持しながら抽出できるというメリットもあります。香りや特徴成分をより強く残したい場合に適した抽出方法といえるでしょう。

 

酵素分解

原料に含まれるタンパク質・多糖類・細胞壁などを酵素の力で分解し、有用成分を効率良く取り出す方法です。酵素を加えることで原料の組織が柔らかくなり、通常の抽出では取り出しにくい成分まで溶け出しやすくなる点が大きな特徴です。特に、アミノ酸やペプチド、機能性糖類など、分解によって生成される成分を活かしたい食品や健康食品の製造に適しています。

抽出工程では、原料に適した種類の酵素(タンパク質分解酵素・セルラーゼ・ペクチナーゼなど)を使用し、温度や時間を管理しながら反応を進めます。反応後は加熱処理などで酵素の働きを止め、ろ過・濃縮といった工程を経てエキスとして仕上げます。

原料の特性を最大限に引き出し、風味や機能性を高めた抽出ができる点から、付加価値の高いエキス製造でよく用いられる方法です。

 

【受託加工】エキス抽出のご相談は「ファーマテック」へ

【受託加工】エキス抽出のご相談は「ファーマテック」へ

エキス抽出の委託先をお探しの方は、ぜひファーマテック株式会社へご相談ください。1988年の創業以来、原料調達から抽出・加工まで一貫して対応できる体制を整え、多くの企業様から受託加工のご依頼をいただいてきた実績がございます。食品・健康食品・化粧品など、業界ごとのニーズに合わせた高品質な原料加工サービスを提供しており、素材に応じた最適な抽出方法のご提案も可能です。

抽出方法も幅広く、熱水抽出・アルコール抽出はもちろん、超臨界CO₂抽出など専門性の高い技術にも対応。抽出後の濃縮工程では、エキスの特性を踏まえた方法を選択し、Brix(糖度)レベルの調整など細かな要望にも柔軟にお応えしています。原料の種類や目的に応じて最適な工程は異なるため、まずはお気軽にお問い合わせください。製品づくりに最適な方法をご提案させていただきます。

>>ファーマテック株式会社の詳細はこちら

 

エキス抽出について

今回は「エキス抽出」をテーマに解説してきました。エキス抽出は、原料の特性を最大限に引き出すための加工工程であり、用途や目的に応じて最適な方法を選ぶことが重要になります。熱水抽出・アルコール抽出・酵素分解といった手法にはそれぞれ特徴があり、求める成分や最終製品の仕様によって、最適な抽出方法が大きく変わります。

エキスを安定的に製造したい場合や、高品質な加工を求める場合には、専門性の高い業者に相談することが重要です。目的に合った抽出方法の選定や品質管理まで含めてサポートしてくれるような業者に依頼することで、製品づくりの精度と効率が大きく向上するでしょう。

エキス抽出などの原料加工に関するお悩みやご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

食品保健指導士 渡邉 正範
渡邉 正範
食品保健指導士

1998年03月に「大根踊り(青山ほとり)」が名物の某私大農学部を卒業後、サプリメント製造受託メーカーにて研究開発10年・営業13年を経験し、2020年09月より当社技術営業に従事。
ヘルスケア業界27年の経緯を生かし、健康と栄養の正しい理解を広げたいと奮闘中。
趣味は、DIYとラーメン店めぐり。

最新記事