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【製剤技術】受託製造品目とその特徴を解説

【製剤技術】受託製造品目とその特徴を解説

ファーマテック株式会社では各種原材料の調達をはじめ、ご依頼様のニーズに応じた様々な剤形・形態のサプリメントや健康食品製造の受託を行っています。

この記事では主な受託製造品目とその製剤技術の詳細を解説します。

サプリメントや健康食品の受託製造の依頼を検討されている方、製剤技術について知りたい方はぜひご覧ください。

 

【製剤技術】受託製造品目について

主な受託製造品目である以下の製剤技術の詳細を紹介します。

・ソフトカプセル
・シームカプセル
・ハードカプセル
・顆粒
・錠剤

 

ソフトカプセル

ソフトカプセル

非水溶性の液体や粉末含有液を封入し、密封性と安定性が高い製品形態が「ソフトカプセル」です。皮膜の酸素透過性が低いため、内容物の酸化に対して高い安定性を持ちます。また、有効成分の含量均一性を容易に確保でき、製造工程での品質劣化要因(加圧、加熱、酸素曝露など)が少ないという利点もあります。

液体のみならず粉末の懸濁液も製剤化できるため用途の幅は広く、外観も美しいため、高付加価値を与えやすく、味や色、においのマスキング効果も高いのが特徴的です。

皮膜素材には牛ゼラチン、豚ゼラチン、魚ゼラチン植物由来などがあります。

さらに、ソフトカプセルは着色剤(二酸化チタン等)、着香料、嬌味剤の配合が可能なため、さまざまな着色が可能で、遮光や識別にも役立ちます。自然・天然由来のセラックやツェインによるコーティングも可能です。

 

シームカプセル

シームカプセル

液体が界面張力によって自然に球形を成す性質を利用して製造される、継ぎ目のないソフトカプセルが「シームカプセル」です。

この製剤技術は、粒径の選択幅が広く(約0.5~15mm)、カプセル皮膜の膜厚や膜硬度、さらにはカプセルの溶解時間の調整が可能になります。そのため、様々な用途や消費者のニーズに合わせた製品設計を行えるのが大きな特徴です。

シームカプセルはその高いカスタマイズ性により、見た目の美しさを含めた高付加価値製品の開発が可能です。また、耐熱性や耐水性を持たせることもできるため、保存性や使用環境の幅を広げることができます。

寒天を使用したカプセルでは、乾燥タイプと生カプセルという異なる種類があります。

 

ハードカプセル

ハードカプセル

粉末、顆粒、錠剤などの内容物をボディに入れ、キャップで閉じることによって安全性を高めるのが「ハードカプセル」です。この製剤技術は、医薬品や健康食品など様々な分野で広く採用されており、その種類には通常のハードカプセル、腸溶性ハードカプセル、バンドシールカプセルがあります。

腸溶性ハードカプセルは胃では溶けず、小腸で溶ける設計がされており、特定の成分を目的の部位で効果的に放出させることが可能です。バンドシールカプセルは、接合部をシールすることで気密性を向上させ、内容物の安定性をさらに高めます。

ハードカプセルは、有効成分の配合率が高く設定できるため、少量でも高い効果を期待できます。特にバンドシールカプセルは内容物の安定性が高く、体内での吸収がしやすいという特徴があります。

薄いカプセル皮膜が速やかに溶けるためで、効率的な成分の吸収を促します。また、製造工程中における物理的な品質劣化要因や人的な加工要因が少ないため、一貫した品質の製品を大量に生産することが可能です。

さらに、バンドシールを施すことで匂いの強い原料も配合できるため、使用する成分の幅も広がります。

 

錠剤

錠剤

粉末や顆粒などを圧縮成型して作られる剤形が「錠剤」で、製法が比較的単純であるため大量生産に適しています。錠剤には様々なタイプがあり、その中でも素錠は基本となる形態で、チュアブル錠や口腔内崩壊錠は口中で噛んだり、なめたりして服用するものです。

フィルムコーティング錠はセラック、ツェイン、HPMC、イーストラップなどを用いたコーティングが施され、糖衣錠は薄層糖衣やノンシュガー糖衣が特徴です。

錠剤のメリットとして、小型で比重が高く、飲み込みやすい点が挙げられます。また、多彩な形状を持ち、腸溶性、徐放性など機能を付加した例も豊富にあります。フィルムコーティングや糖衣を施すことで、味や色、臭いのマスキング、粉落ちの防止、外観の美化、さらには光や水分に不安定な成分の保護が可能になります。

 

顆粒

顆粒

食品や医薬品を粒状に製造し、粒子の大きさをできるだけ揃えた製剤が「顆粒」です。この製剤技術は、形状によって非定形顆粒、球形顆粒、ペレット顆粒という異なる種類があります。

非定形顆粒は粒子の形が決まっておらず、球形顆粒はその名の通り丸い形状をしています。ペレット顆粒は円柱状の形をしており、各形状によって製剤の特性が異なります。

顆粒の主な利点としては、一度に大容量の摂取が可能であり、有効成分の配合率が高く設定できることが挙げられます。

また、素材の風味を生かしやすく、吸収が早いため、効果が速やかに現れることが期待できます。さらに、粉末に比べて飲みやすく、飛散しにくいため、服用時の不快感が少ないという特徴もあります。

 

受託製造に関するご依頼なら

受託製造に関するご依頼なら

この記事では、サプリメントや健康食品の主な剤形・形態であるソフトカプセル、シームカプセル、ハードカプセル、錠剤、顆粒などの製剤技術とその特徴について解説しました。これらの製剤技術は、医薬品や食品、健康食品など様々な分野で利用されており、それぞれに独自の製造法、利点、および活用法があります。

これらの製剤技術により、消費者のニーズに応える高品質な製品の製造が可能です。製剤技術に関するより詳しい情報や受託製造に興味のある方は、ファーマテック株式会社まで気軽にお問い合わせください。

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